東京木曜会2023年5月例会報告
日時:5月25日(木)18:30~
場所:国際フォーラム 東天紅
福田さん:第192回木曜会例会、今回は古川先輩に講師をお願いし、18名参加で開催です。では会長、挨拶を。
河野会長:今、ウクライナ、大変な事になっています。日本も戦争、敗戦という経験をしました。意見は色々ありますが、日本は戦う力がもう無かったから御聖断で無条件降伏というのは正しかったと思うんです。戦争は終わらせるのが難しい。ロシアはまだ武器がある。ウクライナの事もどちらかが疲れ果てるまで続いてしまうのかと危惧しています。戦時下で食べる物もロクに無いようなニュースを見ても、うちの子供なんかも平気で食べ残したりします。今日は、古川さんに“勿体ない精神”を再認識するお話を聴かせて頂きます。
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古川さんの卓話―フードバンクについてーご用意頂いた資料を見ながらお話を聴きました。
→ 資料「ニュースレター4月号」ダウンロード
→ 資料「フードバンクチラシ」ダウンロード
古川さん「つくば市を中心に設立された“フードバンク茨城”でボランティアとして活動しています」と始められました。
フードバンクの役割 → 消費しきれない食品の寄付を受け社旗福祉協議会を経由して必要とする人に配る
・フードバンクへの1番の寄付者はメーカー、スーパー。キズや容器の変形、賞味期限間近等の理由で商品にできない物→商品価値は無いが食品価値はある→寄付
・2番目にまとまった量の寄付となるのが学校や地域で備えている“災害用の備蓄食品”賞味期限間近で大量在庫となる→寄付
・3番目が個人の食べ切れない食品→寄付
☆事務所に直接持参してもらうという方法のみでは、スタッフはボランティアで開室時間に限りがある為、充分な受入れが出来なかった。いつでも受入れられる仕組みを構築。
寄付された食品を集め必要とする人に届ける活動 → “フードドライブ”
・収集に力を発揮している“きずなBOX”
・フードバンクの中はこの収集分配作業の手配に窮している所もある
☆収集の為、市役所や郵便局等の公共性のある施設に収集用の箱を設置し、持込みが簡単に→きずなBOX
☆個々の寄付食品を集め、配るシステムも必要→「配送の帰りなら荷物が無く、車は空。食品が運べる。」と物流会社の協力を得た
人の確保も重要
・ボランティアのみで運営の為、対応に限界がある
・フードバンク自体を広く理解してもらう必要もある
☆高校の校長に話して生徒の協力を得、その保護者も進んで協力してくれるように
☆地域貢献に積極的な地元企業に協力を依頼
☆新聞社に紹介記事を掲載してもらったり、パンフレットを配布したり、鹿島アントラーズのフードドライブイベント等を通じて広報活動を行ない協力者を増やした
2018年からフードバンク茨城に関わった古川さん、当初は仕事が休みの土曜のみの活動だったが、コロナ禍でのオンラインワークにより使える時間が増えたので、問題点解決に注力できたと。きずなBOXを設置してくれる施設の開拓、BOXが増えると「これは何?」と興味を持つ人が増え、寄付する人も増えた。仕事上(古川さんは銀行マン!)の人脈も活用して地元と関係の深い信用金庫の協力を取り付けたり、息子さんの高校(水上高校)に話をして高校生有志の協力を得たり、その高校生の活動を取材する新聞社の記事からまた協力者が増えたりと、活動の輪が広がりつつあるそうです。
フードドライブに関しての問題点は、きずなBOXの中の食品を拠点に運ぶ手段の確保。物流会社(茨城乳配)に相談すると収集場所が市役所や郵便局なので、比較的に道路事情が良く駐車場も広いので、配達後の空の車を活用して寄付食品を運ぶのはそんなに苦労じゃないと快く協力が得られたそうです。フードドライブについての相談を福祉課に持って行くと“食品運搬の手配が難しい”とか“BOXに変な物入れられたらどうする?”とか出来ない理由ばかり探す。でも、環境課に持っていくと“食品ロスを減らしてゴミ減量にも繋がる”と積極的に取り組んでくれたという話も聞けました。
今、解決したいと思っている問題は、出口と人員と。出口とは切実にフードバンクの助けを必要としている人、人員はフードバンクの運営に携わる人。
7人に1人と言われている貧困家庭の子供、食事が学校での給食のみの子もいる。その7人の中の1人を見つけるのがフードバンクでは難しい。頼りにできそうな所が“無料塾”。退職教員や大学生が運営している無料塾には放課後の居場所がない子供も来るのではないかと考えているそうです。
フードバンクの運営にも課題があると。皆、ボランティアで他に仕事を持っている人が殆どで人員が足りない状態。ある程度は対価を払い、専従で経理や活動計画を立ててくれる人を確保するべきかと思っていると。
質疑応答
・どうしてフードバンクに関わったの?の質問に「僕、出身が今住んでる所じゃないんです。それで、顔馴染みを増やそうかと。退職後の居場所の確保とか。(笑)」買物中に声を掛けられる事もあるそうです。
・子ども食堂とかにも寄付するの?「子ども食堂は有償なんです。お金取ってるとこに寄付はできないんで。食材の入手ルートも子ども食堂は確保してますんで。」そうなんだ!と思いました。
・中国にいた時ヤマザキパンの社員から“どうしても出てしまう不良品、食用には問題ないから提供できる所を紹介してもらえないか”と相談されたけど伝手が無くて…マッチングが大変でしょう?と長井さん。高齢者の場合はケアマネージャーが把握しているので福祉課に尋ねると掴めるが、子供は難しいと、古川さん。
◇古川さん、以上の事を実例を挙げながら話してくださいました。意図せずにできてしまった“自由時間” を使って有意義な活動をしている古川さん、面倒な事も多々ある筈ですが、飄々と乗り越えられているように話されていて感銘を受けました。
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古川さんのお話は40分程で終わり「僕の話はこのくらいにして楽しいお食事に」と仰られ、前回とは打って変わって早めの懇談タイムになりました。
福田さん:では、食事にしましょう。乾杯は松田先輩お願いします。
松田さん:私、白門ライオンズにも入っていまして、慈善活動もしてるんですが、あちらは金銭的な支援が主で。こういう支援の方法もあるんですね。ボランティアって言うと苦労ばかりって印象があったんですが、古川さんの、成功例ですね。今日はお話を聴けて良かったです。…他の日が悪かったって意味じゃないですよ!―笑―では、皆さんの健康を願って乾杯!
☆久々に、グラスを合わせるカチンカチンという音の後、歓談☆
ゴルフの話ー「スコア61って凄いじゃないですか!」「ハンデがあり過ぎだから」「その前107だから~」の合間に「紹興酒、あったかいのお願い」。
駿河台キャンパス18階で遭った時の話ー「この前18階で会ったじゃないですか。あの時、桜井さんがお客さんと昼からずっとビール飲んでたんですよ。」と福田さん「凄~くビール臭かったから、私、てっきり19階(レストラン)で二人で飲んでたんだと思いました。」「僕、全然飲んでませんでしたから!」福田さんは無実だった!失礼しました。
東天紅の話ー東天紅営業部の、毎回お世話になっている森川さんから“木曜会専用”の冷麺のお中元申込書が配られ、これ評判良かったと即ご注文の後藤さん。「コロナの影響をモロに受けた飲食業界。東天紅も例外ではなく、大阪、名古屋、閉めました。オペラシティの方も閉店が決まりました。」えっ!と皆さん「今年が勝負の年です。何卒宜しく!」と森川さん。福田さんの「宴会のご用命は是非、森川さんに!」声かけと皆さんからの拍手。
勝田先輩の話ー私が写真を撮ろうとすると避けるので「写真、お嫌いですか?」「だって酔っぱらってられないじゃない」と。「大丈夫です。いいお顔です。」とパチリ。
ここで「厳しい入会審査がある(笑)と知りつつ参加の井上さん、自己紹介を。」との福田さんに応えて井上さん「はい、畏まりました。」と。
井上さん:平成7年卒の井上です。―若い~とあちこちで―古川さん達の活動、寄付された人は幸せ、作った人も無駄にならずに幸せ、そして多分活動している古川さん達も幸せという活動。ご家族もお父さんはこんな人の為になる事をやってるんだと幸せ、話を聴いた僕達も幸せという素晴らしい活動です。ありがとうございました。―皆さんから拍手と、お名前の“井上馨”への質問あり―政治家の井上馨と同じ字ですが僕は“ケイ”です。縁も所縁も無いですが、すぐに覚えてもらえるので親に感謝です!入会は狭き門らしいので―笑―これが最後になるかもしれませんが三井住友信託銀行に勤めてます。―おお~!と拍手―宜しくお願いします。
勝田さん:僕、三井住友信託、昭和39年入社です。―また拍手―
井上さん:茂岡先輩と同じでお酒飲むのが大好きで、茂岡先輩と同じでとてもイイ人です。
「イイ人の上に“どうでも”が付くでしょ!」と何方かが。皆さん、大笑い。
福田さん:入会申込書、頂きました。今の皆さんの盛上りで合格ということで。申込まれた方、殆ど落ちてるんですけど。―爆笑―河野会長がよく言うんですけど、当会は変な人、面白い人はいるけど、悪い人はいないので末永く宜しく。―拍手―先日の南甲倶楽部のゴルフ会で、100人いや200人くらい参加(笑)の大会で優勝された方がいますので一言。
舛森さん:その前の木曜会のゴルフで107叩いちゃったからマズイと思って南甲の大会に備えて仕事をセーブして(笑)打込みまして。で、体調万全で臨みました。自分でもビックリの87、ハンデありで61になりまして。こんなスコアはもう出せないと思います。―拍手―ありがとうございます。
お知らせの話ー福田さんから指笛の村山先輩が神田の『すずらんまつり』で演奏するとのご案内。2日後なので行けませんでしたが…。カラフルなチラシを頂きました。
☆暫し歓談☆
福田さん:そろそろお時間なので、旅行会のご案内です。6月3~4日です。河野会長の故郷を訪ねるという裏テーマで(笑)山梨に行きます。これから日帰旅行の企画もありますので、お気軽にご参加ください。では、締めの挨拶を勝田先輩お願いします。
勝田さん:39年卒の勝田です。久し振りの夜の会で感慨を新たにしてます。例会192回、ということは32年以上ですね。創立の頃思い出して、私も若かったなあって。―笑―木曜会は異業種交流の場として納富さん達と立上げた会です。納富さんは意見交換をして見識を高める会と言ってました。今日の古川さんのお話、立派な活動をされてて、聴けて良かったです。楽しい会をありがとう!我社の後輩もめでたく入会、そちらも宜しく!では、1発で決めたいと思います、心を合わせて。
勝田さんの音頭で“よ~ポン!”ピタリと決まり、福田さんの“名札、付けっぱなしは恥ずかしいですよ”の声を背に帰路に着きました。幹事の皆さん、お疲れさまでした。
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会の初めに福田さんから、納富さんが4月に亡くなられたことが伝えられました。例会終わりにエールを切ってくださった納富さん、箱根駅伝予選会の応援で昭和記念公園に行き、一緒に楽しく昼呑みした納富さん…朗らかな笑顔を思い出しながら皆さんと黙祷致しました。
(木曜会・柳)