日時:2019年5月16日(金)18:30~
場所:東京国際フォーラム・東天紅
今回は『骨髄バンクの現状と課題』というテーマで骨髄バンクについてS54年卒の大久保 英彦さんにお話頂きました。とても分かり易いレジュメをご用意くださっていました。(画面をクリックすると全頁が見られます。ご覧ください。)
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骨髄バンク—公益社団法人日本骨髄バンク—1991年12月骨髄移植推進財団として設立。2013年、日本骨髄バンクに。厚生労働省からの補助金、診療報酬、寄附金等15億円程を財源として運営。日本赤十字社(1500億円規模)にドナー情報の保管を委託。骨髄バンクでは一般に向けてのPR活動やドナー登録の受付、手術のコーディネィト等を行っている。
◇骨髄移植とは健康な人の(腸骨の)骨髄から採取した造血幹細胞を患者に移植すること。骨髄移植を必要とする病気としては急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫等がある。
◇造血幹細胞の移植には白血球の血液型HLA(Human Leukocyte Antigen)型の一致が必要。HLA型は両親から受け継ぐものである為、患者とその両親の型が一致することは稀。兄弟姉妹が一番確率が高いが少子化の影響もあり、一致する可能性は高くない。他人同士であれば確率は数百倍から数万倍となる。故に患者を救う為には多くのドナーが必要。
◇現在のドナー登録数は約510,000人(2018年度は水泳の池江選手発症のニュースの影響で約14,000人の増)、その内40代以上は56.7%。ドナーの年齢制限は18~54歳である為、若年層への働きかけが必要。ドナーと患者のHLA型の適合率は95.8%に及ぶにも拘らず手術の実施率は55.6%にとどまっている。多くはドナー側の事情によって実施できないでいる。ドナー登録から移植の依頼がくる迄の期間が不明なことも実施率が低いことの一因。登録後10年20年後に依頼があっても、登録した時とドナー側の状況が変わってしまい提供できる状態にないことも多い。やはり多くの登録者が必要。
◇ドナー登録に踏み切れない理由の一つに、骨髄と脊髄を混同していて骨髄採取には強い痛みがあると思い込んでいるということがある。骨髄と脊髄は別物で、骨髄採取に痛みはない。しかし骨髄提供には3泊4日の入院が必要で、患者の体格によっては1000㏄もの骨髄液を採取されることもある。ドナーの負担は軽くない。
造血幹細胞の移植としては末梢血幹細胞移植というものもある。ドナーに白血球を増やす薬の投与後、増加した白血球を患者に移植するという方法。薬による副作用が出ることもあり、入院も5日程度。どちらも負担は軽くない。
どちらの方法もドナーには“完全な健康体”であることが求められる。やはり若い登録者が増えることが望ましい。
◇移植に際して患者は免疫抑制剤の投与を受け、肉体的に無防備な状態になる。この時何らかの事情で骨髄の提供を受けられなくなると命を落とす。そういう場合に多く用いられるのが臍帯血移植。しかし臍帯血は未成熟な細胞であるため、生着率が低い。
◇活動には味の素、ぐるなび、ライオンズクラブ、読売巨人軍等々多くの企業、団体が協力している。各団体はPRイベントなどで協力している。PRイベントでは経験者の話も聞くことができる。そういうイベントで登録もできるし、HPから資料の請求もできる、献血時に登録することもできる。個人では原監督も登録していたがドナー定年。CMの木下ほうかさんもドナー定年。是非、ドナー登録のご協力を!
卓話の中で大久保さんが繰り返し仰っていたのは“若いドナーの必要性”。そこで木曜会の面々には「是非、お子さん、お孫さん、ご親戚の方々にご協力をお願いします!」と。…木曜会、私も含めほぼドナーの定年を越えています。(涙)
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福田さんの「大久保さんへのご質問は食事しながらということで。今日は折角と言うか何と言うか、人数が少ないので一つの席にまとまって、懇親会としましょう。」の声で懇親会開始。乾杯の挨拶は井原さん。
井原さん:大久保さんと他の会で知り合って骨髄バンクを知りました。今日のように詳しく話を聴く機会があるとホントにいいと思いました。では、乾杯!
グラスの音、ビールののど越しに“う~ん!”の声、そして拍手!「南甲にひよった(南甲倶楽部の総会とかぶりました…)ヤツもいるぞ~!」の声も。
福田さん:今日、入会希望者が見学においでです。体格は私くらいで~。入会審査のキビシイ木曜会ですから(笑)、皆さんもう少し酔っ払って正常な判断ができなくなった頃—元々できないよ~―ご挨拶頂きます。
長井さん:骨髄移植、怖いなあと思っていたけど、お話聞いて良く解りました。
石村さん:ドナー、18~54歳って聞いてガッカリしちゃった。もう俺とっくに定年だよ。—石村さんなら細胞若いから大丈夫!メンタルも‼—
河野さん:ドナーになった人の感想は?
大久保さん:貴重な経験させてくれてありがとうって。もう1回やりたいっていう人が7割です。
柳:腰から採取するのは安全だからですか?
大久保さん:骨が大きいから、単純に骨髄量が多いんです。
柳:1回5㏄取って、1000㏄ってことは200回刺すんですか?(恐々…)
大久保さん:刺すのは1回。中で採取する位置をずらすんです。針もけっこう太いんで。骨に穴も開くので半年くらいは激しい運動はできません。—ドナーの骨髄量が元に戻るまでどのくらい?—3ヶ月くらいで再生します。
長井さん:ドナーの情報ってどのくらい患者に伝わってるの?
大久保さん:どこそこの40代男性、くらい。あと、患者さんからお礼の手紙が届きますよ。日本人と韓国人はHLA型合いやすいです。―昔、陸続きだったから?―う~んでも、中国人とはあまり合わないんです。
ここで“中川さんちっとも参加しないけどどうして?”という質問が。4月から毎週木曜日にK女子短大の授業を持つことになって来られないんですと答えると、長井さん「え~いいなあ。俺、着いてっちゃおうかな助手として!」と。大笑いでした。
松田さん:昨日今日と大学野球観てきました。今日、中大勝ちました!6対3で!
皆さん、オオ~、拍手。
長井さん:巨人戦観てきた。ドームで。巨人側!俺、アンチ巨人だから巨人が点取られる度に手ぇ叩いて喜んでたら、周りからイヤ~な目で見られたよ。—当たりまえ~—
妙に嬉しそうな長井さんでした。
河野さん:大久保さん、木曜会どうですか?今、木曜会の最多職業、弁護士なんですよ。違う職業の方も来て欲しい。
河野さん:いやいや嘉本会長が亡くなってからです(笑)。
嘉本さん:そう簡単には亡くならないよぉ。—生前退位で—(笑)—任期は?—任期はとっくに過ぎてる。
長井さん:人気があるから!—親父ギャグ!うまい!—
長井さん:昔、人間ドック、前泊でやったよな。
石村さん:そうそうホテルで—病院じゃなくて?—うん、同じ課の連中と。前の晩ホテル泊まって、麻雀やって酒飲んで、人間ドック!
皆さん、呆れながら大笑い。
福田さん:皆さん、イイ感じで酔っ払って思考回路がマヒする頃だと思います。審査基準が緩んだところで新入会員さん、ご挨拶をどうぞ。
山岸 久晃さん:弁護士です。H18年卒—骨髄バンク登録できる!—です。雰囲気のいい会なので参加したいと思います。若輩者ですが宜しくお願いします。
福田さん:僕より体重の重い方が入られて、瘦せて見えるんじゃないかと嬉しいです。
笑い&拍手で承認…?
河野さん:ホントの紹介者は後藤さんなんだけど、後藤さん今日は南甲の方へ行っちゃって—裏切り者!—河野さんお願いって。
嘉本さん:これからは南甲より木曜会‼
ここでデザートが運ばれ、福田さん「杏仁豆腐というお店からの“帰ってくださいメール”が届きましたので今日はこの辺で。」と。〆の挨拶は松田さんに。
松田さん:東都大学野球、昨日今日と行ってきました!今日6対3で勝ちました。2点リードの2回に亜細亜が3ラン、6回に今度は中大が3ラン、7回に1点追加して6対3。これも私が応援したおかげじゃないかと!—笑いと拍手—いつの間にか手に汗握って一所懸命応援してて、何でこんなに応援してるんだ?って思ったくらい。今日は木曜会、コアなメンバーが集まって。これからも中大の繋がりを続けていきたいので、皆さんに宜しくお願いして〆とします。では、一本締めで。
皆さん、よ~ポン!拍手。
人数が少なめだったので“集合写真”を撮りましょうとなり“令和~”でカシャリ“チーズ”でカシャリ、でお開きとなりました。
講師の大久保さん、ありがとうございました。
幹事の皆さん、今回もお世話になりました。
(木曜会・柳)