日時:2016年5月19日18:30~
場所:東京国際フォーラム東天紅
卓話講師:元衆議院議員 中山 正暉さん(厚生事務次官、郵政大臣、総務庁長官等歴任)

福田幹事長の司会、嘉本会長の挨拶で第158回木曜会例会、始まりました。19日はたまたま南甲倶楽部の会合とバッティング!「南甲倶楽部を蹴ってこちらに参加くださった皆さんありがとうございます。」と、いつものように軽い冗談を混ぜながらの嘉本会長ご挨拶でしたが、熊本・大分の震災には心を痛めていて木曜会としても何か支援ができないか考えている、とのことでした。

今回講師の元衆議院議員中山正暉さん、膨大な知識量に加えて80歳を超えているとは思えない記憶力!次から次へと人名がフルネームで出てきてそれからそれへと話題は展開。お話は面白くへーへーへーとボタンを押したくなるような(ボキャブラ天国の…ちょっと古いか。)内容ばかりでしたが、私の知識が追いつかず体系的な理解に至りませんでした。申し訳ない…。そこで印象に残ったいくつかの話を掲載します。
 
その1)
中山さんが満州国が日本の国会で承認された日“昭和7年6月14日”に生まれた話。正暉少年、戦前は、国会議員であり弁護士でもあったお父様の中山福蔵さんが何事にも公正な対応をされ党の言うなりにならなかった(党が除名を決めた議員を擁護、大政翼賛会に入ることを拒否など)ことで学校で体制派教員から怒鳴られたり殴られたり、戦後は戦後で自民党議員の子供ということで周りの子供たちからいじめられたそうです。配給手帳に判子を押してくれない地域役員もいたとか。ただの大阪の“ぼんぼん”育ちではなかったようです。

その2)
1ドル札と拾円札の話。1ドル札と拾円札を拡大コピーしてお持ちになり、1ドル札の白糖鷲が掴んでいる13枚葉のオリーブ(平和の象徴)と13本の矢で、平和のため戦うことも厭わないアメリカの意志を表しているという話、紙幣の模様の間に梟が描かれていてその梟は日本の国会議事堂にも造り込まれているという話、敗戦後作られた拾円札の裏には図案化された“米国”という文字があるという話、など聞かせてくださいました。ドル紙幣にはフリーメイソンだのイルミナティだの“都市伝説”が流れていますが、拾円札もかと思った次第です。
拾円札をコピーしようとしたらビービーと警報が鳴ってビックリしたと。今でも紙幣として通用するからですね!

その3)
フルベッキ写真。勤皇の志士が一同に会したフルベッキ写真のコピーも配られ、本物の西郷隆盛はこんな顔(上野の西郷さんが似てないことは有名!)、西郷隆盛は大久保利通に裏切られたから非業の死をとげた、この大室寅之祐は本当の明治天皇、坂本龍馬はフリーメイソンなどなど、写真のコピーを指で追いながら面白く聞きました。

その4)
西郷隆盛は賊軍になってしまった為靖国神社に祀られていない、しかし民衆に絶大な人気があったので「どうぞ、銅像、建てさせてください。」で、上野の山に銅像が建てられた、と。笑った!

その5)
 事務所を右翼の集団に囲まれ、そのうちの数人に部屋に押し入られた時「お前らのどこが右翼じゃ!わしの方がよっぽど右翼だ!」と怒鳴ったら「あ、失礼しました。」とすごすごと出て行った話。妙に納得して笑ってしまいました。借りていた文化住宅にデモ隊が来るかもしれないからガソリンをチョロチョロと撒いて火をつければ消防車が来るからそうしようと、一斗缶を用意した話も…笑ってしまいました。
沢山の面白、初耳、歴史の裏、話を聞かせて頂き、ありがとうございました。明治維新から戦前の知識がもっとあれば理解が深まったことだろうにと反省しました。

 
 例会最後は、納富先輩のエールと中央大学校歌の合唱でお開きとなりました。納富先輩、介添えの片山先輩、田口先輩、ありがとうございました。                        

(木曜会・柳)