東京木曜会・定例会9月例会報告

日時:H2791718:30

場所:東京国際フォーラム東天紅

 

福田さんの司会で定例会開始です。

嘉本新会長の定例会初挨拶!木曜会の会員が中々増えないので会員各位の努力で新会員を獲得(奪取?)してほしい、先輩の方々がいつまでも居心地良く参加できて、若い中大OB・OGも参加して有意義だと思える会をめざしていきたいとのお話でした。

インタビュー(HP)でも仰っていましたが、単なる‘飲み会’では現役で働いている人達には参加するメリットが感じられないかもしれないので‘異業種’交流会であることを活かした活動をしていきたいというのが新会長の抱負なんですね。勿論、ただ楽しいだけのイベントも種々やっていきたいと。

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今回の卓話講師は58年文学部卒の中川順一さんです。ノラ・コミュニケーションズという広告・宣伝・出版の会社を経営されています。諏訪書房という書籍の出版会社の社長でもあります。

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卓話のテーマは『自分史のつくり方』でした。ノラ・コミュニケーションズの出版物でもある『自分史・家族史年表』を配布。このA4判の冊子に各年の出来事、思い出、強く印象に残っている事柄などを自分や家族、仕事や世の中のこと等々綴っていくと自分史がほぼ出来上がるというものです。この冊子をパラパラと見つつ、プロジェクターの映像も観て話を聴きました。

以前は『自伝』『自叙伝』と呼ばれていたものが色川大吉氏の著書『ある昭和史―自分史の試み』から最近は『自分史』と呼ばれるようになった。何故‘自分史’なのか。時の為政者や学者たちの書き残した公の歴史のみが歴史ではなく、個々の庶民の生きた日常の積み重ねも確かな‘歴史’。映画化もされた『武士の家計簿』などはその良い例。誰かが書き残していかなければ消え去ってしまう真実、庶民の生の歴史を後の人々に伝えるという役目も『自分史』にはあると。

また政財界の大物が残す自叙伝も確かに歴史の一面だけれども、実際にその人の下で苦心惨憺した人たちの体験談、も歴史。教科書で習う歴史よりもこちらの方が面白いかもしれない。後世の人々にはむしろ重要なアドバイスとなることもあるかも、と。

家族に伝えておきたいことを書き残す自分史、多くの人が自分の気持ちを大切な人々には知っていてほしいと残す文章。それを読む子や孫達は「あの古い写真の中の得体の知れないおじさんはそういう関係の人だったのか!」とか「ぼんやり憶えているあの出来事のいきさつはこうだったのか!」とセピア色の写真を見ながら会話がはずんだり、納得したり、「こんなふうに思っていてくれたのか。」と暖かい心持になったり…これは歴史書にはできません。

今はブログだのフェイスブックだの、個人が発信・記録する手段が多々存在するけれども、再生機器の変化で将来見ることができなくなる可能性もあり、やはり紙媒体で残すというのは大事なこと、と。

『自分史』の読者を繋ぎとめるには、“かっこ悪い失敗談も、ちりばめて書くこと”が大事だそうです。成功譚ばかりでは読むほうは‘ゲンナリ’自分史じゃなく“自慢史”になってはダメ!だとのことでした。

秋の中大多摩校舎でのクレセントアカデミー講座“楽しんで作る自分史”講師・中川順一、の宣伝も入れつつ()、楽しくお話しくださいました。ありがとうございました。

11月は忘年会です!27日金曜日・『志満金』にて、の予定です。会員の皆様、愉快な一時を過ごしましょう!

(木曜会・柳)

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