日時:2018年1月18日(木)18:30~
場所:東京国際フォーラム東天紅

斎藤さん 2018年最初の講師は62年商学部卒の齋藤 勝己さんです。今は株式会社東京個別指導学院(以下学院)の代表取締役社長をされています。
 中大付属から中央大学に進み、中大の“大ファン”と仰る齋藤さん。当日は白いワイシャツに赤いネクタイを締め「中大のCマークを意識して」と。今年は二年ぶりに恒例の風祭駅での母校応援ができて嬉しかったそうです。
 齋藤さんは学生時代カフェ、レストラン、ウェディングなど主に接客業のアルバイトをされていて、その時の経験が今の仕事につながっていると感じているそうです。それは接客の基本である“ホスピタリティ”が全ての業種の根底になければならないという考えでした。何故そういう考えに至ったのかと自問してみた齋藤さん、ご自身の曽おじい様が落語家の初代三遊亭圓歌だった(!)ことが関係してるかな?と思われていると。人を笑顔にすることに喜びを覚える血統かもしれないと。そして大学卒業後、富士屋ホテルに就職、日々、ホスピタリティの実践に努めていたそうです。
 10年ほどたった頃、後輩を指導してみて“指導者であっても指導を受ける側の心情を思いやって指導すること”が必須だと気づいたそうです。これはある先輩が、後輩の心持ちを思いやって指導しているのを目にして思ったことだと。
 その後1998年に「ホスピタリティをコアに教育をしてみたい」と学院に転職、教室長、事業部長、取締役を経て2014年代表取締役社長に就任。入社以来、一貫して塾教育の基本に“ホスピタリティ”を据えた指導を行ってきた。そして従来の集団指導ではなく個別指導、それも講師一人に対して生徒二人の体制が最も効率的かつ効果的なシステムだという結論に達したそうです。一人が問題を解いている間にもう一人に解説をする、無駄なく個別指導ができそうですネ。一対一よりも緊張しないですむかも…。

 学院の講師は、基本、大学生。それは生徒にとって少し年上のお兄さんお姉さん達が指導してくれることが“身近に目標となる人”を持つことに直結するから。齋藤さんは一つのエピソードを紹介してくれました。それは、講師をしていた大学生が留学したいと言い出した時、生徒と家族の反応が「そういう意欲的な先生だから、先生を目標にして同じ大学に進みたいと頑張れる。先生の留学には大賛成!」というものだったこと。やはり学院のやり方は間違っていなかったと実感した出来事でした。
 また学院では『甲子園』と名付けた全国大会を開催しているそうです。全国に236ある教室が投票でその地区の県代表を選びその代表が、西は大阪、東は東京に会して教室の運営方法を発表し、闘わせ、大会参加者全員が投票で優勝者(教室)を決定するというものです。スクリーンにその模様を映してくださっていましたが、受賞の挨拶で感極まって涙する学生もいて、私にはその涙が、本当に一所懸命取り組んだ“証”のように見えました。学院では大学生講師達が常に授業の進め方、生徒との接し方、問題が起きた時の対処のし方などを徹底的に議論しあって決定していくそうです。その延長線上に『甲子園』もあるということでしょう。齋藤さんは「いつか本当に甲子園球場でやってみたいんですよ!」と仰っていました。
 学院で担当講師を決める時は、まずどんな先生がいいか生徒の希望を聞き、それに合わせて何人かマッチングをしてみて、最終的には生徒自身に決めさせるそうです。ここが肝心で、第一段階から自分で選ぶということが、主体的に考える態勢への第一歩だと。講師も生徒も主体的に考え行動することで信頼が生まれ、互いに成長していくのだそうです。
 今、学院では社員の三分の一が学生アルバイト出身、その学生アルバイトの多くが元の生徒だそうです!
少子化の中、学院が成長を続けている理由は、相手(生徒)を笑顔にしたいと願うホスピタリティを根っこに、主体的にその方法を考える講師達がいて、そしてその大学生講師を生徒達が直近の目標として能動的に努力できる組織があり、その理念が浸透しているからなのでしょう。
 “桜梅桃李”という言葉がありますと齋藤さん。桜には桜の梅には梅の良さがある、それぞれに他にない美点があるという意味、私はこの言葉が大好きですと、結ばれました。
 良く通る声で、ホスピタリティを芯に持ち、意欲や希望を抱いて巣立っていく若い人を育てるという事業を、熱く語ってくれた齋藤さん、ありがとうございました。

 齋藤社長のお話の後はいつもの通り東天紅の料理とお酒で懇親会…とその前に福田さんから「皆さんアルコールが入る前に、入会希望の見学の方がおいでですので」と。嘉本会長紹介の映画研究会の後輩、戸田 敦さん。ガス・水道のインフラ関係の大肯(オオサキと読むそうです)精密株式会社にお勤めの、33歳の青年です。入会審査の厳しい(笑)木曜会ですが、入ってくださるとイイな。
「挨拶は短くとか何とか…」と、河野さんの発声で「カンパ~イ!」。
 懇親会で一番に聞こえてきたのは、やはり二年ぶりの『箱根駅伝』の話。「片山先輩の予想外れちゃいましたね」「いやいや、シード権内の可能性が15%、11位から15位の確率が85%って予想でしたよ!」はい確かに片山先輩は11~15位の確率を85%と予想してました。大当たり~、悲しいけど。「大学の新年会行ったら、藤原監督の奥さんが謝っててさあ」「謝ることないよね。予選会勝ち上がって本戦出たんだから」「藤原監督よくやったよ。」
 「襷渡しがやばかったの焦ったよ。」「そうそう襷もやばかった!」「今年の主軸は2~3年生だから、15位でも悲愴感ないらしいよ彼ら。来年強くなるって自信かなあ。」「でも今年の予選会キビシイよ。順大、神大、駒沢いるからね。神大なんか優勝候補だったし」「山梨学院のニャイロ選手、怒ってないかなあ。13人も抜いたのにって!」等々、盛り上がる駅伝談義。皆、去年は寂しかったものネ。
 私のパート先のノラ・コミュニケーションズの社長の話題も。「中川さん、今日はどこ?」「今日は都内で仕事ですけど、来週は北海道です。」「凄いねー、跳び回ってるね。」「はい。一週間ずっと事務所ってあまりないですよ。」「彼のバイタリティは尊敬するよ。」と長井さん。
 古川さんは水戸のふるさと大使をしているそうで「仕事の名刺渡しても、ああそうですかで終わっちゃうんだけど、ふるさと大使の渡すと話盛り上がるんだよ。あ、私も○○県のふるさと大使ですとか、水戸の名産って納豆の他に何がありますか?とか、僕は、○○市なんですけど美味しい物あるんですよ。とかね。」「でも名刺補充するの忘れて、ふるさと大使のと人に貰ったのしかなかったりする~。」と笑ってました。
 講師の齋藤さんにも質問タイムには聞きにくかったことを。「ブラックバイトとかどうなんですか?」「うちは時給は高額ではないんですが、ブラックバイトの要件には一つも上がらなかったんですよ。タイムカードと自己申告を突き合わせて支払ってるし。この方法を取り入れるように指導が入るかもしれないんですよ。」「その内グループインしているベネッセの社長も頼まれるんじゃないの?」「いやいや~」と照れ笑いの齋藤さん…あるのかも?です。
 合間に、老酒、熱いの、の声も聞こえ(笑)。そして嘉本さん、前に進み出て「久々に出席のお二人さん。まずは、頼久さん。」「ああ30秒前に言われたばかりで、何を話そうかと考えてたところで、焦ってます。…4月1日から三菱東京UFJ銀行の東京が消えて三菱UFJになるんですよ。東京銀行出身の人は寂しいだろうなと。僕も50歳になっていつまで本行に残れるか分かりませんが、できるだけ頑張りたいと思います!」皆、拍手。「次は小松さん。」「私は鹿児島出身でNHKの『西郷どん』オファーあったんだけど、ちょ~っと忙しいからって断っちゃった!」ドッと笑い。「先日、高校の先輩から、おい小松金鉱掘りに行くぞって誘われて、僕、ツルハシ持って駆けつけたんだけど(笑)。先輩85歳なのにすごく元気で、山ケ野金山の採掘権買って、資金はあるからあとはボーリング業者きめるだけって。そろそろマスコミが騒ぎ出しそうで…。これからも夢を持っていきたいと思ってます!これ以上喋ると、長いって怒られるからこの辺で。」
 皆、拍手。この日、小松さんが小松帯刀の末裔だと知り、ビックリ。何やらカッコイイです!
『せごどん』の話から石村さんの息子さんが鈴木亮平にそっくりで、石村さんも間違えるくらいで、『AneCan』のモデルもやってたとか、見てみたい。
 嘉本さん、石村さん、私は古い映画の話で盛り上がり。嘉本さんは若いころトリュフォーに憧れ、石村さんはルルーシュが好きだったと。『パリのめぐり逢い』『男と女』『あの愛をもう一度』『ひまわり』『戦争と平和』『勝手にしやがれ』等々、懐かしい映画のタイトルがドンドン出てきました。『ひまわり』と『戦争と平和』に出ていたリュドミナ・サベーリエワの大ファンだったと嘉本さん、それに石村さんが「彼女、今、樽だよ。」と(私は人のことは言えません…)。映画研究会の後輩の戸田さん、我々の映画の話は古すぎたようで、ちょっと???になってました。33歳ですから。戸田さんは、何人もの先輩達から「今、いくつ?」と聞かれ「若い人が入ってくれるといいなあ」と言われていました。会社以外の居場所も作っといた方がイイよとのアドバイスも。

 ワイワイ、ガヤガヤ、あちこちで笑い声が聞こえる中、会はそろそろお開き。嘉本さんの御指名で納富さんのエールで締めとなりました。納富さん「いつもに増して活発な例会でした。大分の若手の会から始まって30数年、これからも若い人に入って頂いて活性化を!」と仰り「フレーフレー中大!フレーフレー木曜会!ではご一緒に」で、皆で気持ちよく声を合わせて「フレーフレー中大!フレーフレー木曜会!」。石村さんが「納富先輩、決まってましたよ!」と。
 講師をして頂いた齋藤さんと秘書さんを、拍手でお送りして、散会となりました。

 いつもながらお手配くださった幹事の皆さん、ありがとうございました。
(木曜会・柳)