東京木曜会の2015年1月例会は、2015年1月15日18:30から、東京国際フォーラム東天紅にて、 元スターゼン㈱代表取締役社長の秋山 律さん(39年法卒)を講師に開催されました。

石村会長の挨拶で今年最初の木曜会例会、開始。新年の挨拶もそこそこに箱根駅伝の応援報告へと。報告というより嘆きのような…。1月3日大手町で「今年は何とかシード権獲得出来るね」と皆さん少し安堵しながら中大アンカーのゴールを待っていたら「中大ヤバイよ」との情報が入り、慌ててスマホの速報画面を見るとアンカーがまともに走れない状態。中大OB、OG、エーッ!となり次々に他大学に抜かれていく多田君を茫然とみつめていた、とのこと。寸前まで祝杯を挙げる予定だった新年会が残念会になってしまったと。勝負事は最後の最後まで判らないと思い知らされたそうです。小峰さん曰く「箱根の坂の後にまさかの坂がありました。」!!

中大駅伝を応援するため、木曜会の皆さん、色んな学員会の会合で駅伝チームへの協力を呼び掛けてくださいと、力説された石村さんでした。

続いて秋山律先輩の卓話。

中大時代は貧乏学生だったこと。お名前の“律”はお父様が「法律を知らずに泣き寝入りする人が沢山いる。そういう人を助けるような人に成ってほしい」と名付けられたもので、その希望どおり法律学科に入学はしたけれど自分は法律家には向いていなかったこと。全畜(現スターゼン)に就職後、法律書を読み漁ったが、ふと気付くと何一つ頭に残っておらず「ああ、自分は法律家には向いてないな」と諦めた、とか。

全畜が仕入れた馬肉がサルモネラ菌に汚染されていて全量海上投棄し、会社が大赤字に陥った時には社員皆で自社株を買い会社を救った。が、1年後会社が黒字に転じたので買った2000株を「すぐ売りました」そうです。(笑)

1969年には長く入院し、アポロ11号の人類初の月面着陸はベッドの上で見るはめに。その時「健康こそは全ての基本」と悟った。退院後、会社からすぐにバリバリ働かなくてもいいのでじっくりと会社の将来を考えてくれと室長と秋山さん2人だけの部署で働くことになる。そこで、全畜の日本3位の輸入枠を活かしてオーストラリア産牛肉を輸入し、日本に出店したばかりのマクドナルドと契約を結ぶことに成功。貿易部に配属され法律のチェック業務を任された時代も。

朝日新聞との2度の攻防の話。牛肉の輸入について談合していると書かれ(事実ではなかった)1年間対応に追われたのが1度目。2度目は黒豚肉に白豚肉を混入して売ったことをアルバイトに内部告発された時。但し混入の割合が法律違反には当たらなかった、にも拘らず朝日からは何の謝罪もなかった。それからは“カープが優勝した時以外朝日は読んでない”そうな。

スターゼン相談役を平成26年に退任。

常に大切に心に留めていたものは江田島海軍学校の“一つ至誠に悖るなかりしか”に始まる『五省』であること、責任ある立場に立つ者の心得、守らなければならない倫理等、半生を顧みてのレジメに記されていました。

例会では笑いを交えながら、ご自身の半生を語られました。

ありがとうございました。

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