日時：2025年5月15日(木)18:30～
場所：東京国際フォーラム東天紅
河野会長挨拶
河野会長：中大の準硬式、勝ったことしかないんじゃないですか。リーグ戦で優勝するの大変ですけど連続優勝してますよね。他大の知合いの準硬式監督、中大の準硬式は強くて礼儀正しい、野次も言わない。どんな指導をしているのか池田監督に聞きたいってゴルフ場で(笑)言われます。今日はその前準硬式野球部監督の池田浩二さんに『大学スポーツと学員との繋がり』についてお話し頂きます。宜しくお願いします。
池田さん：大学4年の時に当時の準硬式の監督から、大学に残って部を看てくれないかと言われまして、分かりましたと採用試験受けたんですが、見事に落ちまして1年留年、多めに学費を払いました。―笑― 翌年受かって職員に。準硬式野球部の指導をすることになりました。何か心に留まるようなお話ができればと思います。
と挨拶されて始められました。
◇◇◇◇講話◇◇◇◇
講師の池田監督
私の家は浦和で鰻屋やってまして、今は兄が継いでます。頑固者の父から「お兄ちゃんは鰻屋を継ぐ、浩二は野球をやるんだから足腰を鍛える為に新聞配達をやりなさい。」って言われて小3から新聞配達やりました。今じゃ考えられませんが、団地でやれって言うんで毎日階段を昇りました、泣きながら(笑)。最初に配った家、南浦和団地の7号棟403号室、今でも覚えてます！団地の新聞受けに新聞入れるとゴトッて音がする。と、中からご苦労さんて声がする。正月なんかドアノブに掛かった封筒に千円札入ってて、今年も頑張ってって書いてあったりする。仕事ってお客さんあってのことなんだと子供ながらに思いました。相手のことを考えながら行動するということが身に付いた。この経験が私が今、在ることの原点じゃないかと思っています。
◇◇大学職員として
大学1年多めに行った後―笑―無事、大学職員になりまして法学部事務室、法人秘書室と務め、秘書室時代には阿部三郎先生、鈴木敏文さん、現学員会会長の久野修慈さん、凸版の足立直樹さん、深澤武久先生の5人の理事長の下で働きました。皆さん一流の方でした。鈴木敏文さん、池田君、学食行こうって言うんで、学食ですか?って聞き返したら、学生がどんな物を食べてるか知っとかないとって。金銭感覚ちゃんとしてるんだって感心したんですが、駿河台記念館時代に会議があってお弁当が出たんです。鈴木さん“美味しいねぇ5000円くらいかなぁ”って。1000円だったんです、それ。―笑― ありゃりゃってなりました。理事長付きの時は、夫々、色々ありましたが、全部墓場まで持って行きます！―皆さんちょっと含み笑い―秘書室の次はキャリアセンターに移動しました。昇進の話もあったんですが、私は大学の役割は学生を社会に出て活躍できるように育てて送り出すことだと思っていますので、昇進の方はお断りしてキャリアセンターに行きました。その後、総合戦略室、今は新設予定のスポーツ情報学部と情報農学部の準備室におります。
◇◇準硬式と硬式の違い
皆さん、準硬式と硬式、何が違うか分かりますか？―問いかけられて、皆さんシーン―ボールが違うんです。真ん中の芯の周りをグルグル糸で巻いているところまでは一緒ですが、外側が硬式は牛皮、準硬式はゴムなんです。戦後の物の無い時代に牛皮は高いし、濡れると渇くのに時間がかかるということでゴムを使ったボールができたんです。―皆さん、納得―
◇◇全国大会
準硬式、全国を9ブロックに分けて其々でリーグ戦して、全国大会を各ブロック回り持ちでやるんです。今年は北海道。涼しくて助かるんですけど、交通費が…。北海道だから飛行機なんですけど、行きは予定が立けど帰りは“負けたら帰る”だから、往復割引とか早割とか使えない。以前に北海道会場だった時、フェリーで帰れば安上がりって気付いて選手とコーチをフェリーに乗せて、私は仕事で飛行機で帰って。そしたら今監督やってる小泉君から電話がかかってきて“監督、食事どうしましょうか？”って。フェリー1日乗ってるから食事が3回あるの気付かなくて！―笑―食べさせてって答えたら“監督フェリーの中、高いんですよぉ”って。でも仕方ないからフェリーで3食。飛行機と同じくらい掛りました(笑)。
◇◇練習
中大準硬式は文武両道を旨としてます。だから授業はちゃんと出る。で、いつ練習するか？私は明るくなったら練習できると考えて、今の時期は南平寮を4時半に出て、多摩キャンパスのグランドまで走って行かせる。着いたらアップをする。アップしている内に明るくなる。明るくなったらボールが見えるからプレイを始める。合宿は春夏2回やります。夏は40年来、秋田の三種町でやってます。宿舎からグランドまで移動にマイクロバスとか使うとお金が掛かる、で、グランドまで8km走って行かせます。野球って効率の悪いスポーツで、バッティング練習なんかしてると守備の選手は立ってるだけ。声だけ“うえ～い、お～”とか言ってますが。効率良くしたいからグループ分けして交替で昼ご飯食べて休みなしで練習。終わったらまた8km走って宿舎へ帰る。だから学生はひたすら“雨降れ雨降れ”って。雨降ると8km往復しなくて済むから。―大笑―
◇◇監督として
朝練の集合時間、私、行きます。合宿では食事も風呂も選手と一緒です。そうやって選手の顔見ると体調や精神状態が分かります。沖縄出身の子、湯舟に浸かる習慣が無くてのぼせる。でも私が言わなくてもちゃんと気付いて○○君、上がらせますって言ってくる子がいるんです。そういう選手各々の個性も見えてくるんで。私の目が届かない部分は部長先生が見てくれる。洗濯当番やってる子達と部長の柳川先生が一緒に洗濯して、選手のちょっとした変化なんか雑談しながら聞いといてくれる。選手も指導者側もチームワーク大事です。食事、箸の上げ下ろし、食べ残し厳しく指導します。将来必ずその選手の為になると思うから。寄付や差入れにはお礼状を書かせます。ちゃんと私が検閲して(笑)。送ってくださる方の思いを考えながら書くようにって、書き直させることもあります。応援団の学生達に対しても同じように感謝の気持ちを忘れないようにと。野球なんか天気次第で行ったら雨で中止とか。公欠ならまだしも欠席扱いになることもあるのに来て鼓舞してくれる。感謝しかないです。―ここで応援部監督の櫻井さんを見ながら“いつもお世話になってます”と―入学時には御両親と学生と一緒に話をします。御両親は、学費、寮費諸々４年で1000万近く出してくれる。その為に家族は節約、我慢してくれている。そうやって君を大学に行かせてくれている。実際、私の兄はハンドボールで大学進学の道もあったのに、僕は鰻屋を継ぐから大学は行かなくていい浩二を行かせてやってほしいと言ってくれました。周りの支えがあるから今の自分があることを忘れちゃいけないと。常に感謝の気持ちを忘れない人になってほしいと思うので。
◇◇指導者の責任
私、普段お酒は飲みません。決して嫌いじゃないですが(笑)。寮生、急病人や怪我人、年に何回か出ます。その時、監督の私が酔っぱらって対処できないなんて親御さんに顔向けできない。大事なお子さん預かっているんだから、当然のことだと思います。部員達が肉体も精神も逞しく成長し、卒業後は社会人として恥ずかしくない人間になっているよう指導する、を肝に銘じて監督をやってきました。勿論、私一人でではなく部長先生やコーチ達と一緒に。
◇◇大学スポーツと学員との繋がり
メジャースポーツ、硬式野球や陸上競技なんかはほっといても寄付や差入れが集まってきます。でもマイナースポーツは存在さえ知られてなかったりするんです。だからまずは観に来てほしい、そして知ってほしいです。大学のグランドで、旅行の序でに合宿所で、学生達の頑張りを観て知ってそれから応援してください。今回、講師料頂けるそうでありがたいですが、福田さん振込用紙お渡ししますので準硬式野球部に振り込んでください。私、いつもそうしてるんです。講師料とかお車代とか全部、部に入れてもらってます。準硬式、マイナーなんで(笑)！皆さん、宜しくお願いします。
◇◇余談
私、ゴルフ好きなんで木曜会のゴルフコンペ、呼んでください。ドラコン賞狙います！応援団監督の櫻井さんもゴルフ好きで、実は二人でタケ小山さんのFMラジオに出てるんですよ。土曜日の朝、ゴルフ場へ向かう車で聴いてもらえるように。櫻井さん、真面目だからラジオなのに学ラン着てくるんですよ。ちょっと臭いって言われてるのに！―皆さん大笑い―
池田さんの、笑いも交えながらの講話、学生達への真摯な思いが伝わってきました。ありがとうございました。
櫻井監督乾杯の挨拶
◇◇◇◇乾杯◇◇◇◇
福田さん：池田さんありがとうございました。木曜会のゴルフコンペ、今年は終わってしまったので来年は是非。でもドラコン賞ないんですよ。ニアピン賞も厳しくてニアグリーン賞で(笑)。では、乾杯の挨拶を櫻井監督に。
櫻井さん：応援部監督の櫻井です。池田先輩、応援団のことまでありがとうございます。平成の頃は新入部員0人ていう年もあったんですけど、お陰さまで今年は9人入りました。スポーツだけでなく中大全体を応援するのが応援部です。宜しくお願いします。では木曜会の皆様の益々の御発展を祈念して、乾杯！
◇◇◇◇歓談◇◇◇◇
◇早慶戦だけ？
「大学によってスポーツへの対応も様々で、慶応なんか早慶戦の時だけ休講になるそうですよ。」「早慶戦だけ？」「だけ。」―笑―
◇学割
「松田さん、学員時報に載ってましたね。」「学員会副会長、今期で終わりだから。私的には終わりと言えば放送大学。終了で。また別の課程とってるんだけど。」「凄い。勉強、続けられてますね。」「だから、博物館とか美術館とか学割で入れるの。」「えっ放送大学も学割あるんですか！」「あるの。ありがたいですよ。」
歓談中1
歓談中2
関口さんと嘉本さん
池田さん 櫻井さん 木下さん
◇お酒の話
福田さんがやってきて「紹興酒来てますか？」と。「頼みました。」「良かった。柳さんの前にお酒が無いと機嫌損ねられてHPに悪影響あると困るし。」「そんなこたぁ無いですよ！」―笑―
河野さん 川野さん 後藤さん
佐藤さんと福田さん
松田さん 小竹さん 舛森さん
谷口さんと櫻井さん
◇AIの話
「AI、行政書士の業界では使ってる人もいるんだけど、使ってみるとおかしな文章できちゃったり、明らかに間違った回答出てきたり。」「ラジオでねずっちが、謎かけではまだまだAIの出る幕は無いって言ってました(笑)。」「ああ、謎かけ。そういう世界は、言葉だけじゃなくて、間が、タイミングも重要ですもんね。」「そっちより広告、アド業界はAI進出して来てますよ。画像作成、パソコンで2時間くらいああでもないこうでもないってやってたのが秒で出来ちゃう！我々の仕事、脅かされてますよ。」「どの業界もデータが集まってきたら、どんどん人を追い抜いてっちゃうんじゃないですか？」…ちょっと考え込んでしまいました。
井原さんと吉尾さん
佐野さんと茂岡さん
嘉本さん 境さん 横井さん
◇◇◇◇締め◇◇◇◇
福田さん、進み出て。
福田さん：宴もたけなわですが、そろそろお時間です。締めの挨拶は松田さんにお願いして、その後、折角なので櫻井監督にエールを切って頂きましょう。
松田さん締めの挨拶
福田さん：今日は学ラン持ってきておられない(笑)？ではお願いします。
櫻井監督エール
櫻井監督の気合の入った“フレーフレー中央、フレーフレー木曜会、フレーフレー陸上部”の掛け声に続いて皆で”フレーフレー”でお開き。
今回は新入会員さんがおらず、自己紹介はありませんでした。歓談だけも、中々楽しかったです。いつもの福田さんの“名札だけは置いて帰ってください”に送られて帰路に。幹事の皆様、お世話になりました。
国際フォーラム夕景
※この報告には書きませんでしたが、ボッティチェリ『美しきシモネッタ展』の話の時に教えてもらったポンペイ展の“えっこれがこの方の功績を讃えて造られた彫像!?”って首を捻りたくなる像。目が点になりつつ大笑いしました。何々?と思われた方は”ヘルマ柱型肖像”で検索してみてください。
（木曜会・柳）