日時:2016年9月15日18:30~
場所:駿河台記念館  懇親会:プリオール
卓話講師:福田 博司(経済学部卒・現木曜会幹事長)

 今回は久々に駿河台記念館。教室っぽくて“聴講”気分になりました。
 例会の案内状では「スペシャルゲストと交渉中」となっていたんですが、会場に着いてみると、ナント、講師は福田幹事長でした!常に周到な福田さん、パワーポイントをプリントアウトしたレジュメを用意されていました。それを見ながら聴講。

 まずは自己紹介。B型でイヤとは言えない性格、で、今回も「断りきれず」講師を引き受けることに(笑)。山口県出身、秋穂と書いてアイオと読む秋穂二島で育ち、通称“ボウコウ”(膀胱!?)防府高校を卒業、一浪後中央大学経済学部に進学。多少の曲折を経て今の会社㈱富士管理に就職。現在は常務取締役だとのことです。趣味はゴルフ・ランニング・ソフトボール…身体を動かすことがお好きなようですが…。富士管理のHPを覗いたら好物は「肉類全般」となっていました!

 次に会社のこと。富士管理は清掃業務を中心にビルメンテナンスを行う“建物総合管理会社”。「清掃」とは単にホコリを除くだけのことではなく、衛生的な環境を整え人々の健康に資すること。冨士管理では仕事を取る為に値引き競争をするようなことはしない、まず依頼者の悩みを聴くところから仕事を始める、何に困っているか?何を望んでいるか?それを理解してから契約に入る、と。埼玉栄高校から清掃依頼があった時は、生徒が清掃をしているという現状を聞き「まず生徒に清掃方法を指導し、会社は3ヶ月に一度もしくは学期末に清掃するというやり方はどうか?」と提案した。何故か…、それぞれのお客さんにそれぞれの答がある、そのお客さんにベストの仕様を選んでいく為にそうする、と。見積書はその料金になる理由が分かる“心のこもった”見積書を作成する。お話を聴いていて富士管理という会社に誇りを持っておいでなのがよく解りました。
聴講(?)風景

 富士管理に就職したきっかけは学生時代のアルバイトだそうです。数々のバイト(保父さん、引越屋、歌舞伎座の大道具ナドナド)の中でも4年間続いたのは富士管理の清掃業務。当時の谷川 弘幸社長に良くしてもらい、加えて仕事の度必ずお客さんから感謝され、喜んでもらえ、「キレイになった。ありがとう。」「若いのによくやってくれる、また貴方に来てほしい。」と言ってもらえることが嬉しかった、と。(スーパー、コンビニの清掃の時は残り物のお弁当を貰ったり、助かったそうです。)
聴講風景part2!

 大学卒業の時は「長男だから山口に帰らなければ」と地元の㈱宇部興産に就職。一番に出社し最後に退社の生活、出世を考えうまく立ち回る人もいたが、自分はそういうタイプではないし…などと、違和感を感じながら送る日々。8月になって思い切って谷川社長に相談してみた、すると、9月に社長が山口まで来てくれた!創業100年超の上場企業宇部興産を辞め、10年足らずの会社冨士管理に転職することになるのか?と、その時は来てくれたことが嬉しい反面、不安も感じていたけれども、結局、12月いっぱいで宇部興産を辞め翌年1月から富士管理の社員になったそうです。ご両親は「せっかく帰って来た長男を持っていかれた。」と思ったことでしょう。が、尊敬する社長の下で働き、3K(キツイ、汚い、危険)だけれど遣りがいのある仕事をし、本人には充実した生活だった模様です。5年後の福田さんの結婚式の時、ご両親は「息子は今、本当に生き生きとしている。本当にありがとうございました。」と初対面の社長に仰ったそうです。 

 谷川社長は常に厳しく接し、且つ常に目をかけてくれていたと、レジュメに。「自分が連れてきたこの青年、周囲の人に悪意を持たれないよう、ご両親を落胆させることの無いよう、必ず成功、成長させる。」と思っていたのではと、福田さん。その社長は5年前に亡くなってしまったけれど、福田さんは何をやるにしても「社長だったらどうする」と考えているそうです。この社長との出会いが福田さんの“一期一会”。今の福田さんを創っている気がします(すばらしい資質を授けてくれたご両親あってこそですが)。社長が福田さんを呼んだのか、福田さんが社長を呼んだのか…。引き寄せあったのかもしれませんね。

 質疑応答で納富先輩、「嫌な事も沢山あるだろうに福田君はいつも笑顔。そういう福田君を見ていると、自分もこれからもっと明るく生きようと思う。福田君に拍手~!」と。皆さん、拍手!でした。福田さんお疲れさまでした。

 お話の後は、こっちも久々の“プリオール”での懇親会。もしかしたら入会してくれるかもしれないボクシング部OBの臼井 欽士郎さんと、会場を間違え遅れて到着の小平さんも参加!話題はもっぱら、間近に迫った『箱根駅伝予選会』と中大スポーツの未来について。「成績なんかどうでもスポーツに秀でてれば入学させる。」とか「体育学部を創設して勉強ダメでも大学進学の道を作る。」等々、議論(笑)。ボクシング部OBの臼井さんがいたので東京五輪(1964年の)金メダリストの桜井孝夫さんの話題も出てました。皆様、ワイワイガヤガヤお喋りし、痛飲。さっきまで講師の先生だった福田さんがやっぱり“宴会幹事”となり、竹村さんと共に色々お世話くださいました。ありがとうございました。成田さんから日焼け止めクリームのお土産も頂き、ありがとございました。

次回は12月2日『志満金』忘年会です。皆様、ご参加宜しくお願いします。        
(木曜会・柳)