東京木曜会・石川裕章氏(中央大学柔道部強化委員長)卓話

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東京木曜会の2014年5月例会が、15日に駿河台記念館で開催されました。今回の卓話会は、中央大学柔道部強化委員長・石川裕章氏(50年卒)を講師としてお招きしました。

石川講師は身長181cm、体重95kg(本人談)でかっしりした体格。日本が出場を取りやめたモスクワ五輪の代表候補。現役時代の得意技は得意技・内股だったそうです。卓話では、東京五輪金メダルの岡野功氏など、かつての中央大学柔道部の活躍を、映像を交えながらお話しいただきました。

石川さんの耳が他の柔道選手のように潰れてないので「強いからですか?」と聞いたら、「寝技が大嫌いで逃げていた」と(笑)。

(石川氏卓話メモ)

◎中大柔道について

*戦前は常に優勝候補に挙げられる強豪校、戦後は柔道場をレスリング場に変えられる等不遇の時代。石川さんが日立社員時代コーチに就任してからまた優勝にからめるようなる。誰からも中大の選手はホントによく稽古すると言われた。

*八王子に移転後、低迷。指導者は職を持ちながらボランティアで指導していた為八王子まで通うのが困難になり、学生は特待生制度がない為入学してこず、人材が集まらなかった。(S54~H4)

*H5に白門柔友会が出来、経済的支援が受けられるようになりH12、24年振りに優勝。その後も上位の成績をおさめるように。

◎プロジェクター映像

*石川さん自身のモスクワ五輪代表候補時代のニュース映像。95kg級代表候補。

*岡野功先輩・現中大師範(法卒・かつぎ技を得意とした)の東京五輪、稽古などの映像。東京五輪で対戦相手を絞め技で落としてしまい自らカツを入れた映像、かつぎ技で一本勝ちする映像、木にゴムバンドを括りつけかかり稽古する映像、等。映像を見ながら岡野さんの高校の卒業式に中大関係者が現れ拉致して行った(嘘か真か)話も。最近では白鵬が双葉山の残した「後の先(ゴノセン)」の意味を教えて欲しいと訪ねて来たと。

◎これからの中大柔道

*岡野師範、石川強化委員長の体制で2020年(次の東京五輪)までに優勝を狙えるチームにする。ちゃんと勉強もさせつつ(単位を落とすと公式戦に出さない等)。

*最後に、やはり経済的支援が必要だ、と。

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